こんなオールスター戦があっていいんでしょうか?
つい先日、1000円しか無いと言ってたのに無理して3000円払って浅草演芸場へ。
目的は
二代目林家三平襲名披露興行
席も満員だったんで立ち見になるのでちょっと入るのにためらっていると
寄席の人「今日、シークレットゲストで◯◯が来て落語やってくれるんですよ?内緒にして下さいね!言ったのばれるとお尻ペンペンされちゃうから!」
お尻ペンペンされろ!俺、昔その人のキャラクターの下敷き買った!
13時過ぎくらいに入場。
誰か分からない落語家を途中から見る。
俺達の一人目。いきなりの超大物。
江戸家小猫
はい!最高!動物のモノマネの天才。動物しりとりの名人芸を披露。秋には4代目猫八を襲名するのでぜひ見に行きたいです。ちなみに初代が小猫祖父、2代目が弟子、3代目が小猫父、4代目が小猫なので親子3代で動物のモノマネをしてますが4代目になるわけです。
林家木久蔵
笑点に出てる方から名前を襲名して息子の方。ちょっと舌ったらず親子揃ってバカっぽい感じで愛らしかったです。古典落語はやらずに最後は小遊三ネタでシメ。
林家種平
覚えてないけど面白かった。
ロケット団
テレビにたまに出てる。U字工事の栃木弁。ロケット団の山形弁。「セキュリティなんて山形じゃずっと前から使ってんかんね!いやー今日は寒いね〜セキュリティ!(石油入れて!)」
柳亭一馬
上方落語の転失気(てんしき)。医者に言われたてんしきを借りてこい!と和尚に言われた坊主が実はオナラの事だと気づき知らない和尚をからかう話。実はこの話は以前、ここに来た時に聞いて面白かった話。また聞けるとは…これ覚えたい。
春風亭一朝
覚えてないけど面白かった。
ひびきわたる
キセルを笛にして色々な音色を出す。いまいちでした…
三遊亭金馬
落語をあまり知らないのでこの人も初めて知ったのですが大文字した理由は面白い。人の良さそうなかわいいお爺ちゃん。以前の小金馬時代から初代三平とは仲良しで金馬が先に売れてその後に三平だったらしい。今は4代目。話はゆっくりしゃべる関西人とせっかちな江戸っ子の会話。見事な関西弁に見事な江戸弁。見ていてキャラがうまーく別れててゆっくりしゃべる関西人は俺もイラッとするし江戸っ子のせっかちなのを見て分かるなぁと思いました。一人で演じているのに二人に見えました。
林家しん平
ひたすらラーメンネタ。最後は火傷した皮のベロベロの剥き方講座。ラーメン食いたくなったわ。
翁家勝丸
若い兄ちゃん。肩書きは江戸太神楽曲芸師というらしい。傘で鞠を回したりアゴで3mくらいの長さの棒やら板やらを乗せたり。結構失敗するのがリアルで良かった。
鈴々舎馬風
落語協会会長の悪人面だが滅茶苦茶良い人でした。れいれいしゃばふうと読みます。やはり落語家はちょっと腹が出てる方が絵になる。
ここで仲入り。寄席中の後ろの幕は石原軍団、みのもんた、読売巨人軍、二木の菓子、貴乃花親方などから贈られたものを弟子が何回かに1回、手で変えて行く。超レトロ。それを見るのもまた楽しみのひとつ。
ここで
二代目林家三平襲名披露口上
林家正蔵、林家木久扇(初代木久蔵)、林家三平、三遊亭金馬、鈴々舎馬風の5人が順番に並ぶ。それぞれが2代目三平をよろしく!という挨拶をする。かわいい弟分をからかってかわいがる感じ。三平は羽振りがいいが正蔵は地下に金を隠すとか金とコネで襲名したとか…その中でも今回の襲名に一番努力したのが鈴々舎馬風師匠。正蔵も「この人の尽力のおかげです!」と。後見人みたいな感じ。
本人も
「この襲名ができたのも関係者の方々、応援してくれたお客様のおかげ…ではございません。すべて私のおかげでございます!」
と言ってました。落語の世界の横のつながりの仲間意識が粋でかっこよく感じました。下の者は上を慕い上の者はそれをちゃんと面倒を見る。それがしっかりと受け継がれていました。
後半の始まり
林家ぺー
まさか人生で2度も師匠が見れるとは思わなんだ。「カバン持ってるのおかしいでしょ?楽屋泥棒がいるんですよ!」と自分の歌でしめるという前回とほぼ同じネタ。同じネタで許されるのはぺー師匠とダチョウ倶楽部だけだ。ちなみに今日はイチローの顔がプリントされたTシャツ。
ここで日記の最初に書いていた◯◯のシークレットゲスト登場。会場大熱狂!
南原清隆
ハァゲノーハァゲノーホォーミメイー!今ちょうどGET SPORTSに出てます。ご存知ウッチャンナンチャンのナンチャン。昔、ナンマ君の下敷き買いました。元々高校時代に落語研究会だったらしく桃太郎2009という落語に挑戦。緊張しまくって顔がてかったましたがさすがと言うしかない程に面白かった。ダウンタウンもいいがもっとウッチャンナンチャンにテレビに出て欲しいです。気分は上々のナンチャンと柳沢慎吾が旅行に行くの大好きだった。ナンバラバンバンバン!
昭和のいるこいる
林家ぺー師匠の漫談と並ぶ俺が大好きな漫才師。いつもテレビでは正月しか出ない。ただ、適当な事を言ってるだけ。二人の掛け合いも最高。確かにネタも少し短かったとは思いますがアッというまに終わってしまいました。あと20分は全然見れる。俺もこんな一所懸命に適当な大人になりたいです。今日、一番嬉しかった!!!
林家正蔵
見たの2回目。ちゃんと落語できる。本当に林家一門のマスコット的なキャラクターで三平ネタを混ぜて最後はちゃんと古典落語をやって終わりました。最初に三平に教えてもらった落語は「パンツが破れたんだってねえ?股(又)かい?」タダのダジャレ…この意味分かります?パンツと股と又。またかい?
林家木久扇
初代木久蔵。最初に元木久蔵と書いたのですが元木みたいな感じになってしまった…モトキキュウゾウさんみたいな…細木◯子が大嫌いと言ってみたり挑戦のニュースの女性キャスターのモノマネしてみたり落語家なのにやりたい放題。「パンニハムハサムニダ!イスハヘヤノスミダ!ジヲカクノモスミダ!」マシンガンニダミダ攻撃。くだらないけどみんな大爆笑。
林家正楽
名前を聞いてもピンと来ない人もいると思いますが芸を見ればわかる!紙切りの人!!!初孫誕生やらババアの無理難題を次々クリア。俺も何か切って欲しい…
林家三平
元いっぺい。相変わらずの甘えんぼうキャラでしたがこの名前をでっかくしていくか見物です。立川談志のモノマネとエピソードが一番面白かった。
これで昼の部が終了。
会場の外に出るとなんと…
林家ぺー師匠が!!!
チケット売り場で
ぺー師匠「CDたくさん持って来たんだけどねぇ…」
なんて言ってました。このチャンス2度と無い。迷い?そんなもんねー!迷ったらGOじゃい!!!
俺「師匠!!!お疲れまでしたぁ!!!」
ぺー師匠「おう。」
俺「師匠!!!最高でしたぁ!!!」
握手してもらっちった。やったぁ〜!もう一生、手を洗わないぞ!すぐに便所行って洗ったけど…
そのまま友達と合羽橋に向かおうとしたら近くの喫茶店に師匠が入って行きました。そこについてこうか迷ったんですけどぺー師匠に嫌われたくないんで我慢しました。
俺が見たい落語家、漫才師などが見れて大満足でした。
金髪豚野郎も見れるのかと思ってましたが林家木久扇と交代で出てるらしいです。
俺もCD買って落語覚えようかな…
ぺー師匠とのいるこいる師匠の様に我が道を行く適当な感じの人に憧れる。三十路前のカウントダウン中ですがここまでの興奮と感動を味わえる一日はあまり無いでしょうね。
どーもすいません!
今日の1曲はThe Rolling StonesのBeggars BanquetからSympathy For The Devilを紹介します。こんな日には最高のアルバムを紹介するしかない。邦題は悪魔を憐れむ歌。前の会社の立川志の輔似の七三ニートがストーンズの中で一番好きな曲。俺も大好き。アルバムにはこの曲だけじゃなくレイジアゲインストザマシーンがカバーしたStreet Fighting Manも入ってます。カバーバージョンと原曲は全く違いますが両方好きです。
俺も何か落語覚えたい。